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127 C 気弱な男の子 エール 聖杯の異界イェツィラーには信仰とともに生きる妖精たちが暮らしている。エールは戦争で両親を失いアネモス修道院に身を寄せる孤独な少年だ。 五浦マリ
128 B 優しい男の子 エール 「アネモス修道院には、たくさんの身寄りのない 子供が暮らしてるけど、皆いつも笑顔なんだ。 ボクはその笑顔を守れる、偉い人になりたい」 五浦マリ
129 A 信心深き少年 エール ある日、エールはキズだらけで倒れる獣人の少女ポッチェリカを見つけた。エールが手を伸ばすと指先から強い光が放たれ、キズは一瞬で治った。 五浦マリ
135 S みどりの日 エール 「ポ、ポッチェリカ? ボクの法衣が、なんだか いつもと違うみたいなんだけど、ボ、ボク何か 神様のお怒りを買うことしちゃったかな……」 五浦マリ
130 S 慈しみの少年 エール エールは、手をかざした場所を治療できる奇跡の能力に目覚めた。それから、彼の元に村人たちが殺到し、彼は微笑みながらキズを癒やし続けた。 五浦マリ
131 SS 慈愛の青年 エール ある日、エールの心の中から怒りが消えた。次に悲しみが消え、喜びが消えた。すべての出来事がまるで曇りガラス越しのように現実味を失った。 五浦マリ
132 S3 博愛の人 エール エールの奇跡の能力は、人々を癒す代償として、彼の心を壊し続けていた。彼はそのことに自分で気づいていたが、構わずに力を使い続けた……。 五浦マリ
133 S4 聖者 エール 全ての感情を失い、ついに見ることも話すこともできなくなったエールは悟った。束の間、自分に宿った力は、神より預けられた力なのだろうと。 五浦マリ
134 S5 天使のたまご エール エールは人々を癒し続けた。心を失えど口元には絶えず笑みが浮かぶ。彼は他人のために命を使い果たすことを、運命として受け入れたのだった。 五浦マリ
766 S6 殉教者 エール 表情。視力。そして、声。次々と失っていく彼にポッチェリカは泣きすがった。――生きて、と。その想いに、エールは声なき声で頷き、応えた。 五浦マリ
136 C 捨て犬 ポッチェリカ 聖杯の異界イェツィラーのアネモス修道院には、身寄りのない者が集まる。獣人のポッチェリカも少年エールに拾われ、この場所で暮らしている。 倉澤もこ
137 B 飼い犬 ポッチェリカ 「エール様はウチの命の恩人なんでワフ。だけど そうでなかったとしても、まるで全身が尊敬で できてるみたいな、スゴーイお方なんでワフ」 倉澤もこ
138 A 忠犬 ポッチェリカ 主人であるエールの役に立ちたいポッチェリカはある日、不器用な手つきで肩を揉んだ。エールは「くすぐったいよ」と微笑み頭を撫でてくれた。 倉澤もこ
139 S 救助犬 ポッチェリカ 彼女の故郷、硬貨の異界アッシャーでは、一部の獣人たちは奴隷商人の手により売買されている。ポッチェリカもかつては奴隷商人の商品だった。 倉澤もこ
144 S エイプリルフール ポッチャリ化 「エ、エール様! 幼馴染からの小包を開けたら ポッチェなんだか体型変わっちゃったでワフ! 朝からずっと、食欲が止まらないでワフ~!」 倉澤もこ
140 SS わんこ巫女 ポッチェリカ 体の小さかったポッチェリカは、売れ残りとしてイェツィラーの森に捨てられた。行き場を失い、死にかけたところを偶然エールに拾われたのだ。 倉澤もこ
141 S3 名犬シスター ポッチェリカ ある日ポッチェリカは、主人であるエールの心が取り返しがつかないほど壊れていると気づいた。その日から、彼女はエールの目になると誓った。 倉澤もこ
142 S4 使徒 ポッチェリカ ポッチェリカはそれから、どんなときもエールに寄り添って歩いた。壊れてしまったエールのため朝も昼も夜も眠らず、神に祈りを捧げつづけた。 倉澤もこ
143 S5 わんダフル使徒 ポッチェリカ ある冬の夜、ポッチェリカは女神の声を聞いた。「千夜を祈りし者。愛する主人の身代わりとなり 命さえ捧げる覚悟が、あなたにはありますか」 倉澤もこ
767 S6 希望の奏者 ポッチェリカ 主人の身代わりになりたいポッチェリカの想いをエールは受け入れなかった。彼女の幸せな日々を光のパイプオルガンの向こう側で見守っている。 倉澤もこ
145 C 花好き女の子 ヴィスナ 妖精のヴィスナは、アネモス修道院でのんびりと暮らす少女だ。一緒に拾われたラーナとは姉妹と言われているが、本当のことは本人も知らない。 いけだじゅん
146 B 花売りの少女 ヴィスナ 「修道院でのアタシの役目は、誰のかわからない お墓に花を供えること。でも、いちばん好きな 花は、今生きてる人にあげたいなって思う!」 いけだじゅん
147 A 花占い師 ヴィスナ アネモス修道院は、美しい花畑に囲まれている。これは、一面の焼け野原だった大地にヴィスナがタネを蒔き、丹念に育て上げていった花である。 いけだじゅん
153 S 残暑見舞い! ヴィスナ 「夏っていいよねえ~。一年がずっと夏だったら アタシもタネみたいに、たっぷりと水を吸って きれいな花、咲かせちゃうかもしれないよ?」 いけだじゅん
148 S 花の予言者 ヴィスナ 聖杯の異界は兵士が少なく、戦争が始まれば必ず最初に攻撃にされ、大地は焼かれる。ヴィスナは何度花畑を焼かれても黙ってタネを蒔き続けた。 いけだじゅん
149 SS 花使い ヴィスナ 花畑の再興を何度か繰り返すと、修道院は戦火の及ばないサンクチュアリのような場所になった。ヴィスナは、花が平和を運んだのだと確信した。 いけだじゅん
150 S3 神様の持つ花 ヴィスナ ヴィスナは花畑を少しずつ拡げて、会った人には必ず一輪の花とタネを手渡した。花の持つ魔力がこの世界を守ってくれると信じて疑わなかった。 いけだじゅん
151 S4 花の精霊 ヴィスナ ヴィスナの花は、やがてイェツィラーの各地へと広がっていった。見る者の心魂を癒やす不思議な花畑は、いつしか国中で見られるようになった。 いけだじゅん
152 S5 花盛りの精霊 ヴィスナ 姉ラーナの話によれば、赤子だった彼女はいつも小さな両手を握りしめていた。ある時ヴィスナが手を開くと、花のタネがいくつもこぼれ落ちた。 いけだじゅん
768 S6 姉を探して三千里 ヴィスナ それは突然起こった。修道院の子らが正気を失い光の筋となって空に吸い込まれた。ヴィスナは、とっさに花のタネを掴み、無情な運命に抗った。 いけだじゅん
154 C 子守り歌の少女 ラーナ 妖精のラーナは、アネモス修道院で静かに暮らす優しい少女だ。唄うのが好きで、妹のヴィスナは毎晩眠る前に、彼女の唄う優しい歌をねだった。 いけだじゅん
155 B 賛美歌の少女 ラーナ 「私の友達は言いました。矢玉飛び交う戦場では 歌で救える命なんてない。けれど、歌が与える 勇気があるなら、私たちは懸命に唄おうって」 いけだじゅん
156 A 凱歌を唄う少女 ラーナ ラーナはかつて12人在籍するアネモス修道院の聖歌隊のひとりだった。少女たちは軍を鼓舞する役割を与えられて従軍し、全員が戦場で死んだ。 いけだじゅん
157 S 鎮魂歌を唄う少女 ラーナ ひとりだけ蘇生の術が成功したラーナだったが、傷が癒えた今も当時のことは話さない。夕暮れ時西の空に悲しい歌声をただ響かせるだけだった。 いけだじゅん
162 S 残暑見舞い! ラーナ 「ヘイ、少年! この私の妹をナンパしようたあ いい度胸じゃない! この私の目が黒いうちは 誰もこの子に触れさせやしないんだからね!」 いけだじゅん
158 SS 聖歌隊の少女 ラーナ ラーナが歌を唄う時、彼女の耳の奥には、死んだ11人の合唱が今も鳴り響く。自分の中に生きる友達の魂を天に還さなくてはと、彼女は思った。 いけだじゅん
159 S3 福音の使者 ラーナ ある日、ラーナは聴き慣れない歌を唄いながら、たったひとり戦場へ向かった。その歌は、大切な友達を想いながら紡いだ彼女なりの挽歌だった。 いけだじゅん
160 S4 詩の精霊 ラーナ ラーナの歌声は、戦場に散った兵士の魂を癒やしあるべき場所に還した。戦地を巡る少女の噂は、やがてその鎮魂歌と共に各地に拡がっていった。 いけだじゅん
161 S5 ユニゾンの精霊 ラーナ 戦火に家を焼かれ、天涯孤独になったラーナは、村の端に残った小さな茄子畑に、孤独の悲しみを打ち明けた。その切なる祈りは、神にも届いた。 いけだじゅん
769 S6 天使のバラッド ラーナ ある晩ラーナの夢にエールが現れた。奇跡の光に包まれた青年が告げる。キミもボクと同じ運命。愛する妹に、別れが近いと伝えてあげてくれと。 いけだじゅん
163 C 木偶の坊 ユーグ 今から数年前、ギイ大聖堂に足しげく通う一人の少年がいた。生まれつき身体の弱い少年は、毎日大聖堂に来て古い木彫りの神像に祈りを捧げた。 DWE
164 B 木彫りの牧師 ユーグ 「神様、お願いです。生まれつきのこの病気は、 もう治らない病気だって知ってます。だけど、 ボクを7歳の誕生日まで生きさせてください」 DWE
165 A 命宿りし木像 ユーグ 「この子は、6歳の誕生日までは生きられない」医者が両親にそう告げたと、少年は知っていた。そう知った日から、少年は大聖堂に通い始めた。 DWE
166 S 木像僧侶 ユーグ 少年は、幼いながらに考えた。自分が宣告よりも1年以上長く生きることで、両親の愛のおかげでこんなにも長く生きられたと伝えたかったのだ。 DWE
167 SS 生ける神像 ユーグ 木像に捧げた祈りは通じ、6歳の誕生日を過ぎ、7歳の誕生日が近づいても、少年は生き続けた。それでも寿命の尽きる時は次第に近づいていた。 DWE
168 S3 奇跡の僧侶 ユーグ 少年は、死の間際、奇跡の力を持つエールという青年に頼んで、願いを叶えてくれた木像に自分の命を託した。ユーグというのはこの少年の名だ。 DWE
169 S4 天界に住む僧侶 ユーグ 命を宿した神像の話は、人々の間でたちまち噂になった。ユーグは言葉を話すことはなかったが、祈る人を前にすると静かに微笑み、目を閉じた。 DWE
170 S5 聖人 ユーグ 少年ユーグは、木像に祈りを捧げていたある日、木像の声を聞いた。この木像は、かつては命ある妖精で、聖人と呼ばれる存在であったと知った。 DWE
770 S6 聖少年 ユーグ ある年始め、ギイ大聖堂で行われたミサで、少年ユーグは彼女と出会った。離れた村に住むというその少女は、アタシの名前はリコリスと言った。 DWE
172 C 喪服の女の子 リコリス 妖精のリコリスは、ギイ大聖堂の墓場で生活する真っ黒な喪服を着た少女だ。いつも独り言を呟きさびしげな顔で、墓石に身を預けて眠っている。 DWE
173 B 墓場住み女の子 リコリス 「……大切な人は、みんな逝ってしまうのだわ。 アタシをひとりにしようって魂胆なのなのね。 いじわる……。そんなの絶対許さないのだわ」 DWE
174 A ロンリー墓守娘 リコリス リコリスの故郷の村は疫病に見舞われ全滅した。両親を含めた全員がギイ大聖堂の墓場に埋葬され独りになった彼女は、墓場から離れなくなった。 DWE
180 S レイニーシーズン リコリス 「雨……。嫌いじゃないわ。バラバラと大騒ぎで アタシを孤独の淵から救いだしてくれる……。 月……。少しだけ苦手。目立ちたがり屋だし」 DWE
175 S ゴスロリ墓守娘 リコリス ある夜、眠っている彼女の耳に、声が聞こえた。声は夜ごと増え、やがて幽霊の姿も見え始めた。幽霊は、疫病で死んだ村人たちの姿をしていた。 DWE
176 SS 墓サーの姫 リコリス たくさんの幽霊が見えるようになったリコリスは毎夜墓場でパーティを開いた。彼女は幽霊たちに姫と呼ばれるようになり、明るさを取り戻した。 DWE
177 S3 地獄のアイドル リコリス 天性の調子にのりやすい性格が災いし、彼女はより多くの幽霊から崇められたい欲望を抱いた。そのためには、もっと多くの死者が必要だった。 DWE
178 S4 獄民的美少女 リコリス 夜になるとリコリスは幽霊たちを引き連れ、街へ繰り出した。夜通し踊り明かし、墓に戻る頃にはパレードには新しい大勢の仲間が加わっていた。 DWE
179 S5 ミス・墓場ース リコリス 死神少女の存在を誰もが怖れる中、聖堂の生ける木像ユーグだけは、彼女を怖がらなかった。或る雨の夜、彼は震える彼女を聖堂へと招き入れた。 DWE
771 S6 墓サー墓イシャ リコリス 亡霊は、夜な夜なリコリスを執拗に付け狙った。ユーグはその度に聖なる力をもちいて彼女を守り無口なふたりの間に信頼関係が育まれていった。 DWE
181 C 農園の娘 ジャンヌ バランチカのジャンヌは、剣の異界アツィルトの農園の娘として生まれた。短い金色の髪が美しく両親の愛を一身に受け、幸福な時代を過ごした。 サトウテン
182 B 気立てのいい娘 ジャンヌ 「いくさに行ったきり、二度と還らない男の人は 少なくありません。私にはわからないのです。 男の人は、なぜ命まで懸けて戦うのでしょう」 サトウテン
183 A 神の声を聴いた娘 ジャンヌ それは、唐突な、誰も予期しない出来事だった。いつものように農作業に励んでいたジャンヌは、突如神に見出され、その意志を全身に託された。 サトウテン
184 S 男装の麗人 ジャンヌ ジャンヌは男用の軍服を身にまとい、聖杯の異界イェツィラーへと駆けつけた。そして妖精の軍に加担し、目を見張るほどの多くの武功をあげた。 サトウテン
185 SS 天命の乙女 ジャンヌ 戦場で聖杯の旗を翻して単騎戦う女騎士の名は、たちまちイェツィラー中に轟いた。妖精の子供でジャンヌの名を知らぬ者は、誰もいないほどだ。 サトウテン
186 S3 守護聖人 ジャンヌ 神託の乙女ジャンヌは、ある日聖宮へと招かれ、初めてプリムリリーと謁見した。プリムリリーはジャンヌの顔を見るなり彼女の嘘を見透かした。 サトウテン
187 S4 偽りの英雄譚 ジャンヌ ジャンヌは観念した。彼女が聞いた真の神の声は『聖杯の異界を滅ぼせ』だった。だが、彼女は、神より与えられし運命に抗って生きると決めた。 サトウテン
188 S5 妖精の守り人 ジャンヌ 幼かった頃、農園で暮らすジャンヌの遊び相手は森に棲む小さな妖精たちだった。妖精たちはみな優しく、孤独に怯える彼女の心を育ててくれた。 サトウテン
772 S6 天使のひな ジャンヌ ジャンヌは、イェツィラーの守護聖女として戦いある日、満身に槍を受けた。激痛に意識が遠のき目覚めると、そこは見知った聖宮の中庭だった。 サトウテン
190 C 笑う女石工 ベルティナ 妖精のベルティナは、山奥の工房に独りこもって石像を作る女石工だ。誰かが何かを話しかけても笑ってばかりで、彼女を病気だと言う者もいる。 エシュアル
191 B 謎の女石工 ベルティナ 「どうせ自分なんて何のとりえもないし、ここで 石に向かい合ってりゃ文句も言われないから。 私は、こんなのでいいかなーって。あははは」 エシュアル
192 A 図工のせんせー ベルティナ ベルティナは週に一度、近所の学校で子供たちに図工を教えている。悪戯されても笑ってばかりの彼女は、子供たちの間ではなかなかの人気者だ。 エシュアル
193 S 人気の彫刻家 ベルティナ 断り切れずに始めた先生だったが、ベルティナは子供たちが作る素朴で飾り気のない作品が好きでいつしか子供と会う時間が楽しみになっていた。 エシュアル
198 S 文化の日 ベルティナ 「あは……なんか久しぶりに、朝から創作意欲が 止まらないよ。自分の絵を描いてもらうなんて 生まれて初めてだから……そのせいなのかな」 v2
194 SS 偶像使い ベルティナ ある日、ベルティナが学校へ行くと、子供たちと先生が剣の異界の兵により皆殺しにされていた。一瞬戦慄したが、彼女はいつもの笑顔に戻った。 エシュアル
195 S3 生命の創造主 ベルティナ 工房に戻ったベルティナは、超巨大な石の兵士を造りだした。石の兵士には命が宿り自ら動いた。彼女は石の兵士に乗り、剣の異界へと旅立った。 エシュアル
196 S4 石兵の母 ベルティナ 剣の異界に着くと、誰が子供たちを殺したのか、ベルティナは石の兵士に訊ねた。石の兵士は何の躊躇もなく、中央の王城へと乗り込んでいった。 エシュアル
197 S5 暴走特急 ベルティナ ベルティナは、バランチカの兵士たちを容赦なく血祭りに上げていった。彼女も石の兵士も完全に暴走しており、全身傷だらけのまま走り続けた。 エシュアル
773 S6 伝説の血 ベルティナ ベルティナの母は、当代髄一と名を馳せた伝説の機械技師だった。娘を褒めたことのない、厳格な母を思い出しながら、彼女は石兵の頭を撫でた。 エシュアル
199 C 森の迷い人 ランプレヒト ランプレヒトは、聖杯の異界イェツィラーにある森の奥深くで目を覚ました。そこは見覚えがなく自分が誰なのかさえ、彼女にはわからなかった。 竹森真太郎
200 B ツノを持つ少女 ランプレヒト 「ここってドコなの? アタシってば、どーして こんなトコにいるんだろ……。も、もしかして 両親に捨てられたとか? 誰か助けてよー!」 竹森真太郎
201 A 新緑の竜娘 ランプレヒト ランプレヒトは、森で友達になった妖精と、時々鬼ごっこをした。妖精は樹の間を器用に飛ぶが、身体の大きい彼女は飛ぶのが得意ではなかった。 竹森真太郎
207 S みどりの日 ランプレヒト 「パーティーの日くらい、めかし込んだって誰も ヘンだなんて言わないヨネ? でも、アタシの ドレス姿なんて、みんな笑っちゃうカナ……」 竹森真太郎
202 S 森に生きる竜娘 ランプレヒト 自分の素性がわからず悩むランプレヒトだったが彼女の周りにはいつも妖精たちが集まってきた。ランプレヒトも、妖精たちのことが好きだった。 竹森真太郎
203 SS 森の守護竜 ランプレヒト ランプレヒトの身体と翼は日増しに大きくなり、頭の角も次第に伸びていった。変化は心にも生じ自分はこの森の守護竜なのだと、ついに気づく。 竹森真太郎
204 S3 大空の翠竜 ランプレヒト 自らの運命を悟ったランプレヒトは、ある日、森に恐ろしい戦いの火が迫っていると気づいた。そして、友達の妖精に何も告げずに姿を消した。 竹森真太郎
205 S4 天空の王者 ランプレヒト ランプレヒトは険しい山の頂に建つ自分の出生の神殿へと舞い戻ってきた。彼女がこの地で祈れば森は、未来永劫変わらずに護られるはずだった。 竹森真太郎
206 S5 堕ちゆく神竜 ランプレヒト ランプレヒトが祈り始めると、おぞましい邪竜の正体が現れた。かつて、森の守護竜だった彼女は邪に心を奪われ、その罰として力を失ったのだ。 竹森真太郎
774 S6 神話の再来 ランプレヒト 日に日に狂暴化するランプレヒトを、妖精たちは恐れ、避けた。そんなある日、彼女の巣に転がり落ちてきたのは、澄んだ目をしたエルフだった。 竹森真太郎
208 C 孤児たちの母 イルザ 妖精のイルザは、アネモス修道院の院長を務める女性である。イェツィラーには戦災孤児が多く、その子供らにとって、彼女は母のような存在だ。 DWE
209 B 神の家の母 イルザ 「我が子を遺して去った方々は、無念でしょう。 ですが、愛する子が生き続けられれば、無念を 多少でも和らげられると、私は信じています」 DWE
210 A 運命の母 イルザ 運命の子プリムリリーも、幼少期はこの修道院でイルザに育てられた。彼女は今もイルザを母親と呼ぶが、イルザはそんな時、少し困り顔をした。 DWE
211 S 聖杯の母 イルザ ある日、イルザは親友のガナというシスターから思いがけない相談を受けた。夢の中に天使が現れ神様の子をその身に授かったのだと彼女は言う。 DWE
216 S 母の日 イルザ 「子供たちに囲まれて毎日笑顔で過ごせるなら、 私には、それ以上望む物は何もありませんよ。 疲れる日もありますけど……へっちゃらです」 DWE
212 SS 慈愛の聖母 イルザ イルザは親友の救済を求めて大司教に相談した。その話がどこから漏れたのか、今もわからない。ただ、ガナは不浄の修道女として流刑となった。 DWE
213 S3 聖女 イルザ 1年後、自らの罪を悲嘆して過ごすイルザの元に人から人の手に渡りひとりの赤子がやってきた。それが、ガナの産んだ娘、プリムリリーだった。 DWE
214 S4 聖母 イルザ プリムリリーが初めて蘇生の力を使った相手は、戦場で死んだ聖歌隊の少女だった。息を吹き返す少女の様子を間近に見て、イルザは愕然とした。 DWE
215 S5 ピエタ イルザ 流刑者に関わる者は同じだけの罰が与えられる。それはわかっていたが、イルザは友が託した娘を護ると決めた。どんな罰も受ける覚悟があった。 DWE
775 S6 インマヌエル イルザ プリムリリーが奇跡の少女と判明した時、彼女は大司教に称賛された。以来、いつか訪れるだろう贖罪の日を、彼女はひたすらに待ち続けている。 DWE
217 C 妖精の騎士 キルステン 若き妖精のキルステンは、戦いを好まない妖精の中にあって、数少ない騎士のひとりだ。主であるプリムリリーへの忠誠心が、彼を騎士にさせた。 DWE
218 B 忠誠の騎士 キルステン 「我が魂はこの地にて誕生し、プリムリリー様の 手により再び生を与えられました。であれば、 その両者のために生きることが僕の使命です」 DWE
219 A 散りゆく騎士 キルステン 今から数年前、キルステンは初陣で戦場に出るとたちまち敵の矢に身を貫かれ、この世を去った。死後の世界は、何も存在しない黒い空間だった。 DWE
220 S さまよう騎士 キルステン どれほどの時が流れたか、彼の耳に声が響いた。「あなたには、現世にてすべきことがあります」それは蘇生の術を使うプリムリリーの声だった。 DWE
221 SS 悟りし騎士 キルステン 現世に呼び戻されプリムリリーの顔を見た瞬間、彼はすべてを悟った。目の前にいる少女はランの生まれ変わり、自分はその従者の末裔なのだと。 DWE
222 S3 運命の騎士 キルステン キルステンはわかっていた。ラン再来に合わせて破滅の時もまた再来するのだと。先祖と同じく、自分も霊山ヴォルバスへの旅に同行するのだと。 DWE
223 S4 女王の騎士 キルステン ヴォルバスへ旅立つ支度をするプリムリリーに、彼は訊ねた。「何故貴女が犠牲になるのですか」主は「そのために生まれたのです」と微笑んだ。 DWE
224 S5 女神の守護者 キルステン 目の前で揺れる蝶の羽を見るたび、キルステンは剣を抜きたくなる衝動に駆られた。主に害を成す背信者があるとすれば、この男と確信していた。 DWE
776 S6 女神の懐剣 キルステン 「何故か」と問うと、男は羽を揺らして笑った。主君を守れなかった騎士を見下げ果てるように。彼の怒りの剣は、皇帝ダイラックの体を貫いた。 DWE
226 C 助祭 ヴィルヘルミナ ギイ大聖堂の助祭ヴィルヘルミナは、その妖艶な外見に似合わず、学問に長け人柄も模範的であり聖杯の異界の万民より熱狂的に支持されている。 DWE
227 B 司祭 ヴィルヘルミナ 「司祭って感じじゃないって言いたいんでしょ? 笑っちゃうけど、自分でそう思う日もあるわ。 私は、なんでこんなことしてるの?……って」 DWE
228 A 司教 ヴィルヘルミナ イェツィラーに迫る敵の脅威は、日増しに勢力を拡大しつつあった。ヴィルヘルミナは終の恐怖に怯える人々のため、地方の村を回り祈り続けた。 DWE
229 S 大司教 ヴィルヘルミナ ヴィルヘルミナは、自分がランの従者の末裔だと幼い頃から悟っていた。運命の少女が再来すれば自分の生涯はその少女に捧げる物と決めていた。 DWE
230 SS 女教皇 ヴィルヘルミナ そしてプリムリリーが現れた。ヴィルヘルミナはその顔を見た瞬間から、それまでの日常に別れを告げ、来たる旅立ちの日のための準備を始めた。 DWE
231 S3 運命の教皇 ヴィルヘルミナ ヴィルヘルミナは、ある朝、天から剣が降り注ぐ悪夢に叩き起こされた。それはただの夢ではなく神託と悟り、プリムリリーに旅立ちを進言した。 DWE
232 S4 女王の教皇 ヴィルヘルミナ ヴィルヘルミナたち4人は、国民の多大な期待を背負い旅立った。4人の死により救われる世界。一行の心は一つだった。ただ1人の男を除いて。 DWE
233 S5 女神の教皇 ヴィルヘルミナ ヴォルバスの山頂には、隠された聖堂があった。禊を終え祈りを捧げるプリムリリーの小さな背を見つめた時、彼女は胸騒ぎが止まらなくなった。 DWE
777 S6 女神の奴隷 ヴィルヘルミナ 侯爵家に生まれた彼女は、身分を捨て去り女神に仕える道を選んだ。幼馴染の伯爵子息は、そんな彼女を嘲笑った。神など俺が殺してやろう、と。 DWE
235 C 眠らぬ伯爵 ダイラック 妖精のダイラックは、聖杯の異界イェツィラーの伯爵家に生まれた。幼い頃から身にまとわりつく違和感があったが、その正体がわからなかった。 DWE
236 B 雄弁な公爵 ダイラック 「この世界に、道理の通らぬ物事など存在せぬ。 もしもそう感じる事象があるとしたら、それは 知恵が足らぬ故に、そう感じるだけのことだ」 DWE
237 A 総司令官 ダイラック ダイラックは卓越した知能の持ち主であり、彼にしか見えない世界があると謳われるほどだった。だが性格は尊大で、民衆の支持は厚くなかった。 DWE
238 S 執政官 ダイラック ───奇跡の少女が再来した。噂を聞いたとき、ダイラックは失笑した。しかし、その少女の姿を一目見て、自分の違和感の正体をついに知った。 DWE
239 SS 皇帝 ダイラック 皇帝の座へと就いたダイラックだが、己の運命の皮肉を呪った。奇跡の少女が再来した今、自分は従者として礎となることが運命づけられていた。 DWE
240 S3 運命の皇帝 ダイラック ダイラックは、皮肉な運命と戦うことを決めた。まず異界を混乱に陥れるため、彼は自分の部下に剣の異界の王子である、ソールの誘拐を命じた。 DWE
241 S4 破滅の皇帝 ダイラック 剣の王子の略取により戦争は激化し、運命の時はわずかに先送りされた。その隙に、ダイラックは地中深くに眠る古代の神の兵器の起動を試みた。 DWE
242 S5 終末の覇者 ダイラック 計画は、すでに完了していた。二人の協力者は、二十二の神の遺構を完全に破壊し尽くしていた。何も知らぬ巫女を見て、自然と笑みがこぼれた。 DWE
778 S6 聖杯を掴む者 ダイラック 「神に国は治められまい。殉教者は王になれぬ。 ならば誰がこの国を統べ、守る者となるのか。 信仰に曇った愚か者よ。その眼に俺を映せ!」 DWE
244 C 運命の子 プリムリリー 聖杯の異界の歴史は同じことの繰り返しだった。芽生えた若葉から妖精たちが生まれ、途方もない長い時間をかけて文明を築き、戦争で滅び去る。 倉澤もこ
245 B 神の子 プリムリリー 歴史の中でただ一度、例外となった時代がある。妖精ならば誰もが知る“ランの時代”の神話だ。ランとは、どこにでもいる普通の少女の名前だ。 倉澤もこ
246 A 奇跡の少女 プリムリリー 前史、イェツィラーは再び滅びの運命を悟った。従者と共に霊山ヴォルバスの山頂に登ったランはアルカナの女神に祈りを捧げ、自ら命を絶った。 倉澤もこ
247 S 祝福の少女 プリムリリー ランの犠牲により民は蘇り、歴史上初めて滅びの運命から逃れた。以来、生命力を人に分け与える特別な能力を持つ妖精が生まれるようになった。 倉澤もこ
248 SS 洗礼の巫女 プリムリリー プリムリリーは、奇跡の少女ランの再来である。だが、国民は彼女の誕生に戸惑っていた。少女の奇跡への期待は、その死を望むと同じだからだ。 倉澤もこ
249 S3 果てを告ぐる者 プリムリリー 幼きプリムリリーは国民の前に姿は見せず、独り悩みを抱えていた。ランの時代と違い、祈るべきアルカナの女神が今の時代には存在しなかった。 倉澤もこ
250 S4 時の果ての女王 プリムリリー 悩んだプリムリリーは、ある結論に辿り着いた。いないならば、自ら呼びだし、目覚めさせよう。それは、全アルカナの運命を決する決断だった。 倉澤もこ
251 S5 聖杯の女神 プリムリリー ヴォルバスでの祈りの中で、奇跡の少女は誰かと意識が繋がるのを感じた。あなたは誰、と問うと返ってきたのは、果てなき悲しみと絶望だった。 倉澤もこ
779 S6 楽園を夢見る者 プリムリリー アルカナの女神は叫んだ。「おうちにかえして。あなたたちなんて、だいきらい―――」その時、大地が激しく揺れ、青空に巨大な亀裂が走った。 倉澤もこ